「終活」という言葉は最近ではよく聞くようになりましたが、その内容、つまり介護問題、葬儀、相続、遺品などについてきちんと説明できる人は少ないと思います。私も以前までは何となく分かるけどきちんと説明して、と言われると困ってしまうといった程度の知識しかありませんでした。私が終活にかんしてきちんと学ぶようになったきっかけは親が高齢となり終活に関する問題が身近に感じるようになったことです。いざ、介護が必要になったときにどうするか?と動いても遅いということが分かりました。
介護施設は入所待ちだし、何といっても料金が高いのです。介護費用なんてその名目で貯金しているわけないですし、第一どの施設が良いかなんて分かるはずありません、調べてもいないのですから。こういった経験があり、しっかり学ぶようになりました。すると、日頃の仕事の中でも終活に関して需要があることが分かりました。社会保険労務士として顧問先の社長様、奥様と話しているときに「親の介護が~」とか「家の名義が~、相続が~」なんていうお話をお聞きします。
皆さん、いつかは通る道と分かっていてもその知識が全くと言ってよいほどないのです。その理由としてその分野の知識の探求には気が滅入るということがあると思います。介護、葬儀などはネガティブな印象が多いです。親の介護などはできれば考えたくないもの、親が弱っていく姿、ボケていく姿など想像したくないでしょう。ですので、これらの問題へ立ち向かうにはひとりではなく、誰かが背中を押す必要があると私は思います。そのような役割を私はコンサルティングを通して担っていきたいと思っています。
私は終活コンサルティングを行う上で気を付けているのが「相手に寄り添う姿勢」です。必ず必要になる、ということを理解していただき、きちんと説明していくようにしています。そうすれば皆さんきちんと聞いてくれます。高齢社会を迎える日本ではこの終活という分野でのビジネスは活況していくと思っています。