UIデザイナーになること自体には、資格などは不要です。
とはいえ、多くの現場で要求される共通のスキルという物は存在しています。
まず、Webデザイナーもよく使う「Illustrator」および「 Photoshop」はマストです。
プロトタイピングに使われる「XD」および「Sketch」も、使えるに越したことはありません。
加えて、「Animate」などの3Dグラフィックスを扱えるソフトも使えると、業務の範囲を広げられます。
UIデザイナーは、エンジニアやWebデザイナーなどいろいろな職種のスタッフと一緒に業務を行う場面が多い仕事なので、コミュニケーションスキルがあれば、様々な場面でプラスに働きます。
また、「HTML」「JavaScript」などといったコーディングやプログラミングに関わる言語をある程度勉強しておくことで、エンジニアとの連携を円滑に進めることができます。
さらなるスキルアップを目指すなら、「UX」についても理解を深めておきましょう。
UXというのは、「ユーザーエクスペリエンス」の略称であり、簡単に言うと利用者の体験をデザインするための考え方です。
Webサイトのコンバージョンなどから得られるデータの他、ビジネス目線での目標設定などというように、広範な知識とスキルが求められますが、UXを考慮したデザインができるようになると、他のUIデザイナーより頭一つ抜きん出ることも可能です。
ちなみに、UIデザイナーの平均年収はどのくらいかというと、正社員の場合550万円くらいです。
厚生労働省が発表している「賃金構造基本統計調査」では、デザイナーの平均年収は401万円とされているので、それと比べると高めと言えます。
とはいえ、実際の年収にはけっこうな幅があることも事実です。
「要求されるスキルが広範なため、実務経験に差が出やすい」「現場によって業務内容に差が出やすい」などということが理由として挙げられます。